※2013年のインタビューになります
再びエレンの前に姿を現した超大型巨人。
急襲してきた巨人たちに、第104期訓練兵をはじめ人類は果敢に立ち向かいます。
キャストインタビュー第3回は、エレンと出会うことで生きることを決意し、
“家族”として接しているミカサ・アッカーマン役石川由依さん。
ミカサと同じく、感情をあまり表に出すのが得意ではない、という
石川さんにミカサのキャラクターについてお伺いしました。
─ 原作コミックを初めて読んだときの感想やタイトルから受けるイメージについて教えてください。
石川由依(以下、石川) 『進撃の巨人』を初めて読んだときは、ただただ恐怖と驚きの連続でした。読み返すと、伏線など新たな発見があり、謎もさらに深まるので、読めば読むほど深みが出る作品だと思います。『進撃の巨人』というタイトルを見て、この「巨人」とは、どの巨人を指しているのかが気になります。#07に登場する巨人を倒す巨人のことでしょうか? それともやはり、人類は巨人に負けてしまうのか? 今後の展開に期待です。
─ 初めてミカサのキャラクター設定や脚本を読んだときの印象を教えてください。
石川 アニメのミカサは、原作コミックよりも女性らしいと思いました。唇やくびれに、ドキッとします(笑)。
コミックを読んだときは、ミカサの“強さ”の印象が強かったのですが、実際に声を当てていくと、ミカサの優しさや仲間思いなところ、また、小さな感情の揺れや脆さといった、“強さ”以外のところを感じ、実はすごく人間味のあるキャラクターであることに気づきました。
作品やキャラクターへの理解を深めていきながら、ミカサの成長にともなって、私自身も成長できたらいいなと思いながら演じています。
─ ミカサを演じていくなかで荒木哲郎監督や音響監督の三間雅文さんから何か指示を受けたことはありますか?
石川 ミカサというキャラクターそのものについては、あまりお話されませんが、場面ごとの演技や台詞については、細かな指示があります。たとえば「(口に出せないことを)もっと頑張って言葉にしている感じがほしい」とか、エレンに対して「もっと切迫している方がかわいい」など。
あと、ミカサはあまり物怖じしないキャラクターなので、驚きや何かへの反応、「!!」といった息芝居は必要最低限でいいと言われました。
─ ミカサを演じるうえで注意していることや、何か石川さんなりに役作りをされていることがありましたら、教えてください。
石川 ミカサに限りませんが、原作や台本を初めて読んだときの印象を大切に演じています。
私は緊張しやすいので、何かしら自信を持ちたかったのと、筋力によって声の質そのものが変わってくると思っているので、今年(2013 年)の始めから、ある程度気持ちに余裕ができるまで、気休め程度かもしれませんが、毎日欠かさず腹筋や背筋などのちょっとした筋トレをしていました。でも、恥ずかしいので、このことはあまり大きな声では言えないです……。
─ 実際にミカサを演じてみて、どんなキャラクターだと感じましたか? 石川さんが感じるミカサのキャラクターについて教えてください。
石川 ミカサは戦闘能力が高いので、とにかく“強いこと”が目立ちますが、実際は強いだけでなく、とても仲間思いで優しい人物だと思います。
感情に関しても、ないのではなく表に出しづらいだけで、心の奥底では、きっと揺れ動くものがあるハズです。ミカサの“強さ”は弱さを隠すための、あるいは自分を守るための鎧としての“強さ”なのだと思います。
ただ、エレンに関してだけ制御が利かなくなってしまうのは、それだけエレンの存在が大きく、ミカサにとっての生きる原動力になっているからだと思います。
─ ミカサを演じていくなかで難しい部分、逆にこの部分は演じやすい、といったところがありましたら教えてください。
石川 ミカサは感情が表に出にくいぶん、あからさまに笑ったり泣いたりすることがほとんどありません。そのため、心のなかの感情の微かな変化、揺れををどう表現していくのかが難しいです。
あと、ここぞというとき(特にエレンに関するとき)の感情の出し方も、ふだん出さない演技をしているだけに、逆に難しく感じたりもします。
ただ、私ももともとあまり感情が表に出るタイプではないので、ミカサだったらどんな風に声に出すのかなんとなくわかるというか、想像はしやすいです。
─ アフレコ現場はどんな雰囲気ですか?
石川 #01から絶望的なシーンが続いたこともあって、初めはスタジオのなかも常に緊迫していました。そこに第104期の訓練兵団のメンバーが加わり、徐々ににぎやかになっていった印象です。
この間は、ジャン役の谷山(紀章)さんやライナー役の細谷(佳正)さんがホラー話をしてくれて、みんなでそれを聞きながら盛り上がっていました(笑)。
他に印象に残っていることは、#01の完成版を、アフレコスタジオで観たときのことです。照明を暗くして、素晴らしい音響設備のなかで観た#01は、まるで映画館で観ているような感じで感動しました。
─ ミカサに対して、石川さんのなかで何か通じるところはありますか?
石川 感情を表に出したり、気持ちを言葉にすることが苦手なところ。ついついそれで、私も無愛想になってしまったり、うまく気持ちが伝わらなかったりするので、ミカサのそんなところは理解できる気がします。
でもミカサは、不器用ながらも戦うことを諦めかけていたみんなを勇気づけたり、元気づけたりします。そんな一所懸命なところには感心しますし、私自身見習いたいなと思います。
─ ミカサ以外のキャラクターで気になるキャラクターや、演じてみたいキャラクターがありましたら教えてください。
石川 気になるのは、ハンジさん。変人なところ……だけではなく(笑)、実は熱い心を持っているところが、カッコイイ! 普通なら憎むべき相手である巨人を、愛をもって理解しようとしているところがとても新しいし、なかなかできることではないと思います。
演じてみたいのは巨人で、特に奇行種! 何か惹かれるものがあります。あの走り方とか……って、声じゃなくて、動きを真似してみたいだけかも!?!?(笑)
─ #08以降の見どころについて教えてください。
石川 #07で現れた巨人を殺す謎の巨人、はたして彼はいったい何者なのか? 人類の希望となり得るのか?それともやはり、巨人は人類の敵でしかないのか?
わずかな希望を信じて脅威に立ち向かう人類。仲間を失いながらも、懸命に戦う人類の必死の足掻きが見どころです!!!!
#08以降“巨人とは何なのか?”に、さらに謎が深まっていきますが、何が敵で、何が味方なのか、また、何が間違いで、何が正しいのか……ぜひみなさんも想像しながら観ていただくともっと楽しくなると思います。
私にとっての謎は、ミカサがこれまでに何体の巨人を倒したのか? ということです。すごく気になっています。
─ アニメ版『進撃の巨人』をご覧になられているファンの方へのメッセージをお願いいたします。
石川 キャスト、スタッフ、それぞれがとても熱い想いを持って、取り組んでいる作品だと思います。
私も最後には「いい人生だった……」と言えるよう、精一杯頑張らせていただいています。
この作品に参加させていただけて、本当に本当に幸せです。アニメを観てくださっているみなさんにも、この熱い想いが届きますように。