※2013年のインタビューになります
トロスト区での悲劇を体験した3 人は訓練兵を志願し、己が身を巨人との戦いに捧げます。
キャストインタビュー第2回は、幼い頃からのエレンのよき相談相手であるアルミン・アルレルト役
井上麻里奈さん。アルミンの成長っぷりをみてほしい、という井上さんに本作の魅力を語って
いただきました。
─ アニメ化の前から原作コミックスをお持ちだったとのことですが……。
井上麻里奈(以下、井上) アニメ化が決定する前から作品のことは知っていて、コミックスも第4巻まで持っていました。
第1巻で感じた巨人の恐怖感、絶望感が半端なく、衝撃的な印象を受けました。
アニメ化が決定した時はまさか自分が出演できるとは思っていなかったので、一ファンとして「この作品、はたしてどこまで映像化できるんだろう?」と思っていました。
─ 初めてアルミンのキャラクター設定や脚本を読んだときの印象を教えてください。
井上 実は(#01の台本を)最初に目にしたとき、アルミンの印象はほとんど残っていなかったんです。
自ら動くタイプではないし、エレンやミカサの影に隠れているイメージだったので。オーディションのお話をいただいたときも「あれ? どの子だっけ? 性別は男の子なのかな、女の子なのかな?」と原作コミックを確認してしまいました。
そんな印象でしたが、アルミンに焦点を当てて物語を読み進めていくと、ものすごく人間らしく、ものすごくカッコイイ男の子で、どんどんアルミンの魅力にハマってしまいました。
─ アルミンを演じていくなかで荒木哲郎監督や音響監督の三間雅文さんから何か指示を受けたことはありますか?
井上 これといって特に大きな指示はなかったように思います。場面、場面で細々とした指示はいただきますが、基本的には自分の思っている方向性で演じさせていただいています。
─ アルミンを演じるうえで注意していることや、何か井上さんなりに役作りをされていることがありましたら、教えてください。
井上 アルミンはとても頭の良いキャラクターです。状況判断がしっかりできるぶん、人一倍恐怖心が強いんじゃないかなと思っています。
なので、恐怖感に煽られるシーンでは特に強調して演じてみました。彼は兵士ですが、他の仲間より力が無いことを自覚しているので、より戦場に出るのは怖いと思うんです。
演じていくうえで注意したかったのは時の流れです。#05から#13前半までは、実は数時間の出来事なのですが、そのなかでアルミンの感情はものすごく上下します。
特に#10に向かう一連のエピソードでアルミンの成長が一気に描かれているので、気持ちの流れを切らさないよう、#13のアフレコを終えるまでは#05以降のオンエアは見ないようにしていました。
─ 実際にアルミンを演じてみて、どんなキャラクターだと感じましたか? 井上さんが感じるアルミンのキャラクターについて教えてください。
井上 アルミンは見た目、ひ弱で女の子みたいですが、ものすごく男の子らしいキャラクターだと思います。
エレンやミカサにいじめっ子から助けてもらう場面や訓練兵団時代、手助けしてくれたライナーに「お荷物なんか、死んでもごめんだ」と言う場面など、自分の力の無さを恥じ、悔しいという感情を剥き出しにしているところはアルミンの“男らしさ”だと感じます。
特に“男らしさ”を感じたのは#10でエレンとミカサに命を委ねられたシーンです。
私は原作を読んでいて、2 人の気持ちがうれしすぎてポロポロ泣いてしまいました。泣き虫のアルミンだったら、同じく涙を流すんじゃないかなと思っていたのですが、アルミンは泣かないんです。2 人の気持ちに後押しされて前に進む彼は、ものすごくカッコイイ男の子だと思いました。
─ アルミンを演じていくなかで難しい部分、逆にこの部分は演じやすい、といったところがありましたら教えてください。
井上 本作では物語のナレーションも担当させていただいているのですが、キャラクターとして感情を昂らせたあと、すぐにナレーションパートのアフレコがはじまるとアルミンとしての感情を引きずってしまうことが多く難しいです。
ナレーションに関しては“物語を俯瞰で見ながら、淡々と説明するイメージで”と指示されているので、個人的な感情を排除することに注意しています。
あとこれは難しいといったことではないのですが、アルミンは追い詰められる場面が多いので、演じている私も役に入り込んでいけばいくほど、胃が痛かったです(笑)。
特に#10の台本をいただいてからアフレコまでは、ずっと胃がキリキリしていました。演じる私がこんな状態なので、アルミン自身は胃に穴が空いてしまっていたのかもしれません(笑)。
─ アフレコ現場はどんな雰囲気ですか?
井上 物語が進んでキャラクターたちの気持ちが一つになっていくように、回を追うごとに現場の空気もまとまっていっている気がします。
作品が作品なのでとても良い緊張感があり、集中してアフレコに臨めています。
ジャン役の谷山(紀章)さんとライナー役の細谷(佳正)さんが怖い話好きなので、たまに皆で怖い話大会なんかもしています(笑)。ちなみに一番怖がっているのはエレン役の梶(裕貴)さんです(笑)。
─ アルミンと井上さんとで何か通じるところがありましたら、教えてください。
井上 自分にはないものをたくさん持っているので、アルミンにはいつも感心しっぱなしです。状況判断が的確で、一番良い方向に導いてくれるキャラクターだと思うので、こんな人物が友達に欲しいです。
─ アルミン以外のキャラクターで気になるキャラクターや、演じてみたいキャラクターがありましたら教えてください。
井上 エレン、ミカサ、アルミンの幼馴染み3人は3人セットで大好きです。3人の絆は見ていて涙が出てきます。
そしてやはりハンジさんが気になります。狂人めいた好奇心を持ちながらも、常識人的なカッコ良さも兼ね備えていて魅力的です。
『進撃の巨人』の世界ではいつもギリギリの緊張感のなかでの戦いですが、そんななかハンジさんが登場するとなんだか和みます。いつかあんな役を演じてみたいです。
あと回を追う毎にジャンが好きになっていっています。
人間らしい、カッコ悪くてカッコ良いところが大好きです。
─ 第3巻以降の見どころについて教えてください。
井上 全てが見どころすぎて“ココを!”と限定するのは難しいのですが、とても丁寧にお話が組み立てられています。それぞれのキャラクターの微妙な心の変化や成長がしっかりと描かれているところでしょうか。
そういった細やかな部分にも注目していただければ、より面白く作品を見られると思います。
個人的にはやはりアルミンの男としての成長っぷりには、ぜひ注目していただきたいです!
─ アニメ版『進撃の巨人』をご覧になられているファンの方へのメッセージをお願いいたします。
井上 いつも応援いただきありがとうございます!本当にたくさんの方に見ていただいているんだと日々実感しています。
毎回アフレコが楽しくて仕方がありません。魂を込めて精一杯演じさせていただきますので、これからもよろしくお願いいたします!